太田さやか筆文字工房 墨技

太田さやか筆文字工房 墨技

〒819-1108
福岡県糸島市波多江駅南1-16-10-607
TEL/FAX:092-324-4595

ブログ

本物を観る

九州国立博物館へ
心待ちにしていた書展を観に行ってきました。
「王羲之と日本の書」です。



王羲之(おうぎし)は4世紀の中国の貴族で
書の歴史に偉大な足跡を残した人物です。
楷書・行書・草書の各書体を洗練させ、
現代に至るまで書法の最高の規範となったことから
「書聖」とあがめられています。
私のような書に携わっている者からすればまさに神様のような存在。

ただ、彼の自筆は人災や天災などによりすでに無く、
現存のものは、双鉤填墨(そうこうてんぼく)という原本の上に薄い紙を置いて
輪郭を写し取りその中を塗りつぶすという技法で複写されたものです。

王羲之の書は本等でこれまでも多く見てきていますが
やはり実物(本当は実物ではないのですけどね)は重みがちがいます。
1700年以上も前の世の人物が残したものから
現代の私たちが何を読み解き、如何に学ぶべきか…
まさに温故知新という言葉の重みを思いました。

会場内の箇所箇所に王羲之や空海など書の歴史を語る上で
重要な人物たちをイラスト化してマンガのように
わかりやすく解説してあります。

気になったみなさま、よかったら是非足を運んでくださいませ!
4/8(日)まで開催されています。


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現実逃避

なかなか映画館に行くことはできないのですが
うちはAmazonTVに入ってるので
新作は×ですが、ちょっと前の話題になった洋画や邦画は結構見放題です。

そのラインナップの中に「しあわせのパン」というのがありました。
6年ぐらい前の映画で、大々的な話題作というよりは
たぶん小さな映画館とかで上映されたものだと思います。


主演は原田知世さんと大泉洋さん。
北海道の大自然の中、
二人でちいさなベーカリーカフェを営んでいる夫婦の話です。
夏から春まで北海道の美しい四季の風景も楽しめます。

カフェにいろんな事情を抱えた人たちがやってきて
大泉さんが作るおいしいパンと知世さんが作る温かな食事をして、
癒されてもとの場所へ帰って行くというもの。
特別大きな出来事がおこるわけではないけれど
淡々として静かで、でもおだやかな温かい気持ちになる映画でした。
お話の語り部として随所に入ってくる声があるのですが
その声の正体が映画のラストでわかります。

平たく言えばなんてことはないけど、なかなかいい映画でした。
よかったら観てみてください。。

って、のんびり映画など観てる暇はなかった!!
魔の申告がまだ終わってません……(涙)


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努力する才能

オリンピック終わりましたね。
今年は冬期オリンピックでの日本のメダル獲得数が最多だったとか。

世界を舞台に戦って結果を残すということは
私などには想像もつかないほどの
とてつもない情熱と努力が必要なのでしょう。
たくさんの感動の場面がありましたが、
私が印象に残ったのは、フィギュアスケート女子の
宮原知子選手のコーチ、濱田美栄さんが
宮原選手のことでインタビューを受けられていた時の言葉です。

濱田コーチ曰く「彼女には努力する才能がある」




最初から決して突出した選手ではなかったと。
でも普通の子でもすさまじい努力をすればここまでこれるんだ、と
言われていました。

努力する才能……ほしいなぁ。。。


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傑作

先日、佐賀の実家に帰りました。

7年前に母が亡くなってから、
実家では81歳の父親が一人で暮らしています。
年齢的には結構な後期高齢者ですが、
カルチャースクールで俳句の講師をしているので
私が帰ってもいつも仕事部屋にいてかなり忙しくしています。
忙しいのが元気な秘訣でしょうね。
食事も3食自分できちんと作る人で、家もいつも小綺麗に片付いてます。
すぐ仕事部屋が悲惨な状態になる私はいつも感心してます。

そんな実家のリビングに貼ってあった猫のイラスト。


聞けば、以前行った蕎麦屋のご主人が絵を書くのが趣味で
そのへんにあったお菓子の包み紙の裏に
その場で書かれたイラストらしく
気に入ったから貰って来たとの事でした。

猫のなにか悟ったような表情がいい。
前足の向きがちょっと変だけど…(笑)
そんなところもいい。
それを壁に貼る父のセンスもいい。

「今日も元気でいこうぜ!!」


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マイブーム

自分で言うのもなんですが
料理上手です(笑)
市販の味がなんとなく苦手で、
ドレッシングはその都度手作りしてます。
最近はまってるのがにんじんドレッシング。


にんじん 生1〜1.5本
玉ねぎ  中1/2コ(薄切りして水にさらしておく)
りんご  1/4コ(皮付きのまま)
しょうゆ 少々
米酢   適宜  
オリーブオイル 多めに
塩こしょう 少々
ねこぶだし 適宜
はちみつ  適宜

以上を適当に入れてミキサーでガーーッとやるだけです。
冷蔵庫で保存。3日で使い切ること。
サラダが激ウマです。

*ねこぶだし:太田家が北海道の通販会社から
       取り寄せてる万能だしです  うまい!
       (こぶ茶や白だしでも代用可)

*さやか’s point
りんごを少し入れると自然な甘さでいい感じです。

真似しても良くってよ!

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不本意な依頼

クライアントからごく稀に、別の作家さんの文字をサンプルでつけられて、
「この書体に似せて書いてください」などと言われることがあります。

この仕事を始めた20年ほど前、
世間では相田みつをさんの書が流行っていて
よく相田みつを風に書いてください、と言われたものです。
朴訥で温かくていわゆるヘタウマな文字。
でも、相田さんの作品の魅力は書体はもちろんのこと
やはりあの言葉にあると思うのです。
あの言葉はあの方から発せられるからこそ意味のあるもので
その人となりが文字ににじみ出ています。
まねをして文字の形は似せられても
それをまねするのはその方に失礼だと思うのです。

偽物はやはり偽物。

やはりオリジナリティで勝負したい。
まねするより、まねされる側にならんとね!

いいの書きますので、太田の書体でご依頼お待ちしています♪


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まんまる食堂

糸島はおいしいカレー屋さんがたくさんあります。

その中でもとても庶民的で、なんとなく懐かしい美味しさの
カレーが食べられるのが
旧前原商店街の入口にある「まんまる食堂」。

定食屋さんなのでほかのランチメニューも多いけど
特にオススメなのがカツカレー。
福神漬けとらっきょうも行儀よく並んでて
スパゲティが入ったサラダにも、どこか郷愁を感じます。



お子様ランチみたいに
てっぺんにかわいい旗が立ってて、見た目もGood!!

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表装までが作品

今書いている書の展覧会の作品の表装に使う紙を
選びに天神の昭和通り沿いにあるペーパーロードさんに行きました。

ここはさながら紙の博物館。

和紙をはじめとして世界各国のさまざまな紙が
揃っているセレクトショップで
紙以外にも和モダンでセンスがいい和小物などもあり、
とても素敵なお店。
以前から自分の作品の背景に使う和紙や洋紙などを時々購入しています。
ここの紙はうまくマッチングすると作品がグレードアップするんですよね。
孫にも衣装と言いますが、本当に表装は大事です。

お店のオーナーの方もとてもセンスがよくて
作品や額を持って行くと、それに合った紙をいろいろと提案してくださいます。
中にはこんな合わせ方もあるのか!と勉強になったり。


しかし、なんせ高い!
中には1枚1万円の1点ものの紙などもあり、びっくり!!

今日も長時間悩んだ末にちょっと冒険だけど素敵な紙を手に入れました♪

……あとは、肝心の作品たい!!


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羽生くんと羽生さん

フィギュアスケートの男子フリー、
私も今日はTVで見ていました。
おかげでお昼ご飯の用意がなかなか出来ず
やっと作れたのが演技が終わった2時過ぎ。。。

羽生くんは怪我から最初の復活戦で見事やってくれましたね!
隠れゆづファンの私としては歓喜に湧いた瞬間でした!!
リンクがプーさんだらけになってましたね(笑)

有言実行、若干23歳にして本当にスゴい若者です。
もちろん銀メダルの宇野くんも素晴らしかったし、
田中刑事さんもおつかれさまでした!
(どうしても田中デカと読んでしまう、私)
ただ、羽生くんばかりにスポットがあたってて
他の選手はちょっとかわいそうな気も…

一方、フィギュアの演技が始まる前に
将棋界の羽生竜王が藤井聡太五段に朝日杯で敗れたという
速報が流れ、ヤフーニュースでは
羽生勝ち、羽生負けでネット困惑、と出ていました。
奇しくも同じ日に。
ただ、漢字が同じだけなんだけどね。読みも違うし。

とにかく、勝った人も悔し涙を流した人も
みなさん、本当におつかれさまでした!

私もがんばろうっと…汗

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シンプルは美しい

筆文字の仕事をしていると、行った先々で
いろんな文字に自然と目が行きます。

これはちょっと前に行った由布院で見たサインです。


由布院では高級旅館として有名な亀の井別荘の敷地内にある茶房とバーの看板。
注:亀の井に泊まったわけではない(笑)

上の筆文字も渋いですが、
Bar山猫のシンプルで存在感のある書体がいいなぁ、と。
猫の姿や耳の形を思わせるようなパーツの形も良い。
上下で白黒反転させた看板のデザインも良い。

好きだなぁ。。。

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